剣岳-点の記
新田次郎の『剣岳-点の記』を読みました。
面白くって、あっという間に時間が過ぎ去ってしまった。
『剣岳』は地獄の針の山で、登れない山、登ってはならない山と伝えられてきた。
そこへ、「空白になっている地図を完成させるために三角点を設置せよ」と至上命令を受けた柴崎芳太郎測量手さんと助手、案内人の話です。
未だ誰も登ったことがない未開の『剣岳』。
三角点設置命令の裏側には、初登頂を狙って動き出しているという『山岳会』の存在が。
初登頂の栄誉を奪われてしまっては『測量隊』の恥に・・・・・しかし調べてみると、すでに開山されていて登頂路が有るのではないかという疑いが・・・
立山信仰の基地である芦峅寺や岩峅寺の人々や政治・宗教などの絡み合いに加えて、ザラ峠や五色ヶ原・大日岳・早月尾根など立山を中心とした付近の山々を三角点を設置するために歩き回ったことなどが克明に記されている。
何ヶ月も雪の上で天幕生活をして、測量を続けた昔の人たちは偉大だと改めて知らされた。
ところで、本の中に記されている頂上にある竪穴(縦2m横3m深さ2mの長方形の穴)って、上ったときには見あたらなかったけど、今でも有るのだろうか?
是非お読みください。おすすめです v(^o^)
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- 作者: 新田次郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/01/10
- メディア: 文庫
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